北海道から東南アジアへ渡った機関車「DD51」の今 熱帯の地で50歳を迎えた彼らの「第二の人生」

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ということは……という周囲の期待通り、整備を終えた1143号機はトレーラーに載せられ、ラオスの首都・ビエンチャン近郊にあるドライポートへ。2025年3月には安全運行を願う儀式が行われた。今後はターミナル内などで試運転を実施し、将来的にはドライポートの構内だけでなく、貨物列車を牽引してタイ側にも顔を出す計画だという。

DD51 1143号機
ラオスに搬入されたDD51 1143号機。白地の塗装とされた(撮影:古賀俊行)
【写真の続き】ラオス鉄道公社の塗装となったDD51 1143号機。ラオスの貨物駅に陸送されたDD51の横を日本から来たブルートレイン車両が通過する光景も

ちなみに、このドライポートはタイ国鉄とつながる貨物線に加え、ビエンチャンと中国の昆明を結ぶ高速鉄道の貨物線が乗り入れている。両者は線路幅が異なり(前者は1000mm軌間、後者は1435mm軌間)貨物列車が直通できない。そこで、貨物を積み替えるためにドライポートが設置されたというわけだ。

貨物線とドライポートが設けられたことで、中国からラオスを経由してタイ最大の港湾であるレムチャバン港までをつなぐルートが完成。鉄道による貨物輸送が可能となった。今後はここを通る貨物列車とともに、DD51にも注目が集まるに違いない。

2025年で製造から50年

くしくも2025年に製造から50年となる3両のDD51。北海道で長らく活躍した彼らだが、まさか熱帯の地で50歳の誕生日を迎えることになろうとは、予想だにしなかっただろう。タイへと渡った3両が、末永く活躍することを願う。

なお、ラオスでは前述のラオス中国高速鉄道が2021年に開業した。ここでは中国製のCR200J形が運用されており、このうち一部は白地に青色と赤色の帯という「ラオス国鉄色」を身にまとう。これまで鉄道がほぼ存在しなかったラオスだが、この高速鉄道やタイとの国際列車が2020年代に相次いで登場し、にわかに鉄道の存在感が増している。こちらにも注目したい。

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伊原 薫 鉄道ライター

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いはら かおる / Kaoru Ihara

大阪府生まれ。京都大学交通政策研究ユニット・都市交通政策技術者。大阪在住の鉄道ライターとして、鉄道雑誌やWebなどで幅広く執筆するほか、講演やテレビ出演・監修なども行う。

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