ニトリの採用ホームページへは「あまり情報が掲載されていなかった」「具体性がなく白々しく感じた」など、役に立たないという評価をされている。ただし、ニトリは評価の高い採用ホームページとしても8位(37票)に入っている。
ワースト2位は日本郵政グループ(32票)で、「使いにくい。操作説明も不十分だと思った」だけでなく、「スマートフォンだったからかもしれないが、ごちゃごちゃしていて分りにくかった。結局、エントリーをやめた」といった意見まであった。企業と学生が最初に出会うのが採用ホームページなので、ここで印象が悪いと、会社への第一印象自体も悪化してしまう。
また、学生はエントリーシートの執筆といったことにはパソコンを使用するが、採用情報のチェックなどはスマホでも行う。円滑に採用活動を進めるためには、スマホのページを使いやすく、かつ充実したものにしなくてはならない。万が一、対応ページを作っていなかったとすれば、致命的なミスとも言える。
次は企業説明会。人気第1位は東京海上日動火災(52票)。「先輩社員と懇談する時間が長く、質問を通じて会社への理解を進めることができた」「人事の方とお菓子を食べながら、ざっくばらんに話しができた」などのコメントが並ぶ。
2位のみずほフィナンシャルグループ(36票)でも、「人事担当者の方から学生に話しかけてコミュニケーションを図ってくれた」「社員が快く質問に答えてくれた」といった回答がなされている。企業が一方的に説明するのではなく、双方向でじっくりコミュニケーションできる形式が好まれるようだ。
その場にいる社員はみな見られている
一方、印象の良くない企業説明会の第1位は、またもやニトリ(43票)。「淡々と話すだけでとても眠かった」「ただ手元の資料を読み上げているだけだった」。また、「社員の顔が疲れ切っていた」「社員が面倒くさそうに対応していた。やる気が感じられなかった」という評価もあった。ただしニトリは印象のよい説明会としても7位(28票)に付けている。
第2位は三井住友銀行(29票)。「人によって言っていることが真逆」「興味のある学生と、ない学生で会社の態度が違った」。
採用活動では人事部以外の社員にも協力してもらうことも多い。ただ、採用業務に慣れていないために、会社の方針と反するようなことを話してしまう場合もある。言動がバラバラにならないよう、指示を徹底することも重要だ。
また学生は、説明をしている者だけではなく、受付や場内整理の担当者もよく見ている。「一人でも態度の悪い社員がいると、会社全体のイメージが悪くなってしまう。社員全員が緊張感を持つべきだ」(松岡主任研究員)。
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