「ホンダとポケモンがコラボ」バイクの技術を投入して見た目だけじゃなく動きまで再現した「ホンダコライドン」開発の意図

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ホンダコライドンプロジェクトの推進責任者として登壇した二輪事業企画部の坂本順一氏
ホンダコライドンプロジェクトの推進責任者として登壇した二輪事業企画部の坂本順一氏(筆者撮影)

主な目的は、実際に乗ることができるゲーム中の人気キャラクターを作ることで、子どもたちの夢を形にすること。毎年、トヨタ技術会が開催しているイベント「わくわくワールド」で展示するために、ゲームソフトを手がけるポケモン社と共同で制作したトヨタミライドンは、リアルなスタイルだけでなく、実際に走行も可能。まさに、「大人の本気が子供の夢になる」というスローガンを実現したすばらしい出来映えだったという。

そして、そうしたトヨタの活動に触発された坂本氏は、「ホンダならホンダらしいポケモンが作れるはず」とプロジェクトを提案。ポケモン社から了承を得るとともに、ホンダ社内の稟議も通し、晴れてホンダ版のリアルな「ポケモン」制作に至ったという。

ホンダコライドンの特徴

坂本氏(写真右)ともに登壇した二輪事業企画部の萩原和也氏(写真左)
坂本氏(写真左)とともに登壇した二輪事業企画部の萩原和也氏(写真右)(筆者撮影)

発表会では、坂本氏とともに、当プロジェクトの開発責任者で、同じく二輪事業企画部の萩原和也氏も登壇。萩原氏によれば、製作にあたっては、コライドンは架空のキャラクターではあるが、「できるだけリアルさを追求した」という。そのため、外観の形状はもちろん、高さ2.5m、重さ303.0kgというコライドンの設定値も踏襲。重さや大きさは、ほぼ実物大なのだという。

とくにカラーは、コライドンの色使いが、ホンダの2輪レーシングマシンなどに施される「トリコロール」というカラーに近い配色であることもあり、かなりこだわったという。赤・青・白を基軸にしたカラーリングは、ポケモン社からの意向もくみ取り、新しい塗料を開発。また、頭部から伸びる角のような部分に施したグラデーションは、ホンダ社内の職人が手作業で塗装するといった熱の入れようだ。

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