ドイツを代表する戦車・弾薬メーカー「ラインメタル」が高成長を続ける理由とは? ”ヨーロッパ軍需ブーム”から大きな恩恵を受ける見込み
ラインメタルの昨年の連結売上高は36%増の約97億5000万ユーロ(約1兆6000億円)となり、営業利益率は15.2%だった。防衛事業における利益率は19%に達し、同事業の売上高は総売上高の約80%を占めた。 同社は配当を1株当たり8.10ユーロと前年の5.70ユーロから引き上げる計画。

ラインメタルは、装甲トラックや無人機、戦車「レオパルト2」の120mm滑腔砲など、あらゆる兵器を製造している。兵器や弾薬の需要の高まりに応えるため、リトアニア、ハンガリー、ルーマニア、ウクライナなどに新たな工場を建設している。
同社株は、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、1000%以上上昇。過去1年で2倍以上になった。 同業の英BAEシステムズ、フランスのタレス、イタリアのレオナルドの株価も急上昇している。
レオナルドは11日、米国の関与後退により生じるであろう空白を埋めるため欧州が防衛費を大幅に増額する中、今後5年間で1000億ユーロ以上の受注を見込んでいると発表した。
パッパーガー氏は先月、ウクライナにおける存在感を高めることを目的に、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
事情に詳しい関係者によると、昨年パッパーガー氏の暗殺を狙ったロシアの陰謀があり米独の安全保障当局がこれを阻止した。事件を受けて同氏は現在、ドイツ首相と同等の手厚い警護を受けている。
著者:Laura Alviz
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