ファミリー向け「デュカト」新キャンパーの正体 大人5人就寝可能な新型「ジョイア」に迫る

ジョイアは、イタリア語で「喜び」を意味する言葉。トイファクトリーの担当者によれば、「家族で喜びと笑顔があふれる旅を送ってほしい」という思いからつけたネーミングだという。
「日本のファミリーに向けて最適化した」という新型は、ベース車両にデュカト(日本正規モデル)の「L2H2」というタイプを採用。ボディサイズは純正とほぼ同じ全長5410mm×全幅2100mm×全高2525mmだ。デュカトには、全長5995mmの「L3H2」といったロングボディ車などもあるが、当モデルはショートボディ車を使っている。理由は、トヨタ自動車(以下、トヨタ)の商用バン「ハイエース」に近いサイズ感だからだ。近年、ファミリー層に大きな支持を受けているのが、ハイエースの外装をほぼノーマルのままにしたキャンピングカー。キャンプなどのクルマ旅だけでなく、仕事や買い物など普段乗りでも使いやすいからだ。

そして、ハイエースで最も車体が大きいスーパーロングの場合、全長は5380mm。デュカトのショートボディなら全長は30mmしか変わらない。全幅についてもハイエースのスーパーロングで1880mm。デュカト・ショートボディのほうが220mmほど広いが、サイズ感的にはかなり近い。これらにより、ハイエースのキャンピングカーを所有するユーザーがジョイアに乗り換える場合も、あまり違和感なく運転することができることがうかがえる。
ちなみに、ジョイアに搭載するパワーユニットは、2184cc・ディーゼルの直列4気筒インタークーラー付きターボ。最高出力は132kW(180hp)/3500rpmを発揮し、駆動方式は2WD(FF)。燃料タンク容量は75L(軽油)で、トランスミッションは9速ATだ。
内装カラーは2色から選択可能
一方の室内は、天井高1880mmを確保し、かなり広々とした空間を演出する。このモデルには欧州製の高級キャンパーのようなマルチルームなどがないぶん、室内空間に余裕があり、4名から5名で使うファミリーユースに最適な広さとなっている。
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