日本初「完全に真横になれる」寝台夜行バスの凄さ 寝心地はいかに?高身長・肥満体の筆者が検証

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つまり、「新しく制定された基準を満たし、国からのお墨付きを得た」状態だ。

フル
シートベルトを締めていれば、横になって寝転ぶこともできる(写真:筆者撮影)
フルフラット座席
寝台バスの下段に乗り込む際は、「頭から入る」ような独特のコツが必要だ(写真:筆者撮影)

「ソメイユ・プロフォン」の開発を担当した「高知駅前観光」の方によると、シートベルトを装着した状態であれば、仰向けでも横向けでも、寝る状態は好き好きで良いとのこと。パーソナルスペースとして確保できる空間はだいぶ狭いものの、ちゃんと「ゴロンと寝る」状態で、目的地まで過ごすことができる。

スマイルライナー
通常の夜行バス(高知駅前観光「スマイルライナー」車内)(写真:筆者撮影)

筆者は実際に、「高速バス・夜行バス全県制覇、西日本は高速バス全路線乗車」という視点から、フルフラット座席「ソメイユ・プロフォン」で、数分ではあるが、寝転がって目をつむってみた。その感想は……。

普通の高速バス・夜行バスだと、「リクライニング座席が倒れる」とはいっても、角度は120度程度。特別料金を払えば140度ほど倒れるシートに座れる場合もあるものの、それでも「頭は高い位置。脚は低い位置」にあり、「座る」姿勢からは脱却できない。

一方で、「ソメイユ・プロフォン」は、横になって、瞼を閉じて2分で眠りに落ちる程度には快適だ。これまで高速バス・夜行バスで「シートに座ったまま一晩寝る」体験がある方ほど、横になって眠れる寝台バスの有りがたみを痛感するだろう。やはり人間は、「180度横になって寝る」習慣がついているため、「座る」と「横になる」では、睡眠の深さは違う。

寝台バスは「夜行バスより快適、ホテルよりも狭い」 ただしコスパはGOOD

高知駅前観光
高知駅前観光・梅原章利社長(写真:筆者撮影)

ただ、寝台バスのスペースは、ビジネスホテルへの宿泊に慣れた方からすると、「狭い!」と感じてしまうだろう。

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