ラスベガスに見る、テスラ無人タクシーの実現性 地下に広がるLVCCループとロボタクシーの未来

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南ステーションには実際に使われた掘削機がモニュメントとして飾られている
南ステーションには実際に使われた掘削機がモニュメントとして飾られている(写真:平野 陽)

話は少し横道に逸れるが、テスラは6月のロボタクシー運行開始を予定しているテキサス州オースティンに、超巨大な生産拠点ギガファクトリーテキサスを構えている。その敷地を東西に分断するように州道130号線が走っているのだが、そこを地下からショートカットして横断できるトンネルもボーリング・カンパニーが掘削済みだ。

工場からラインオフしたサイバートラックがそこを通って反対側の敷地に移動するため、通称「サイバートンネル」とも呼ばれているが、現時点ではその移動も有人で行われている。

ただ、レベル3よりひとつ上のレベル4は「特定条件下における完全自動運転」と定義されており、ギガファクトリーテキサスが「自社の敷地内」とか「トンネルの通過時」といった特定条件を満たしやすい環境にあるのはたしか。ロボタクシーやロボバンの運用は、ひとまずテスラの従業員が敷地内を移動する手段としてスタートするほうが現実的なのではないだろうか。

LVCCループのタクシーが無人化される日は来るのだろうか
LVCCループのタクシーが無人化される日は来るのだろうか(写真:平野 陽)

LVCCループ拡張予定について

さて、話をLVCCループに戻すと、そのトンネル網は将来的に大きく拡張される予定となっており、ラスベガスの地下を掘って掘って掘りまくり、ハリー・リード国際空港やリゾートホテルにも行きわたる「Vegas Loop(ベガス・ループ)」という巨大交通網へ発展することになっている。

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