ラスベガスに見る、テスラ無人タクシーの実現性 地下に広がるLVCCループとロボタクシーの未来

同じ目的地に向かう乗客と乗り合う形で乗車(写真:平野 陽)

ドライバーが運転操作を行う(写真:平野 陽)

ドライバー専用の端末も装備されていた(写真:平野 陽)

トンネル内はイルミネーションで彩られアトラクション感覚も味わえる(写真:平野 陽)
とはいえ、それもあくまでレベル3の話で、運転主体はシステムであるもののドライバーなしでの運用は不可能。現時点でLVCCループが有人で運用を行っているのも当然だ。ただ、トンネルの幅はクルマ1台ぶんしかなく、一方通行のため対向車を気にする必要がない。もちろん逆走のリスクもゼロではないが、基本的に先行車や壁との距離さえ保てばいいので、自動運転のハードルはリアルワールドよりかなり低いはずだ。
乗降ステーションの状況

トンネル出口では人工照明から自然光に変わり、逆光となるケースも(写真:平野 陽)

使用されるタクシーはテスラのモデルXやモデルY、モデル3など(写真:平野 陽)
より臨機応変な認知・判断・操作が求められるのは、乗降ステーションで安全に乗員を乗り降りさせるシーンだろう。LVCCループの西ホールと南ホールのステーションは屋外に設置されており、トンネルから出るとき、時間帯によっては逆光になることもある。自動運転をカメラだけで成立させることにこだわるテスラには少し不利な条件だ。
いっそのことステーションもすべて地下に作ってはどうかと思ったが、掘削機で掘りはじめる始点と掘り終わった終点の地表部分をステーションとして整備するほうが効率的なのだろう。
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