有吉の壁「執事コント」であの名作が"再注目"の訳 今も語られる、あの「平成イケメンドラマ」の魅力

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原作は宮城理子氏による同名コミックだ。執事のイメージを「じいや」から「青年」へ、「脇役」から「メインキャラクター」にアップデートさせるきっかけとなった作品のひとつである。

メイちゃんの執事
平成の頃は、イケメン揃いのドラマがよく放送されていた(出所:FOD公式サイト)

うどん屋を経営する両親と、慎ましやかに暮らす女子高生・東雲メイ(榮倉奈々)。しかし両親は事故で他界。途方に暮れるメイのもとに現れたのは、イケメン執事の柴田理人(水嶋ヒロ)だった。

なんとメイは日本を代表する大富豪の孫娘で、理人はメイの専属執事だという。そしてメイは超お嬢様学校「聖ルチア女学園」への入学をすすめられるが……。

平凡な暮らしをしてきた女の子が、超お嬢様学校に入学? その後のメイの苦難は、容易に想像できるだろう。誰もが憧れるスーパー執事の理人が仕えるのは、垢ぬけない庶民のメイ。そのアンバランスさに学園のクラスメイトたちから総スカンをくらい、執拗な嫌がらせを受けてしまう。

学園から逃げ出したメイに、祖父は「死んだ両親を同じ墓に納めたいのなら、本家にふさわしい優秀な人間になれ」と条件を出す。自分にそんなことができるのか。不安に震えるメイは理人へ問いかける。

「私が戦うって言ったら?」

「ならば私はメイ様が闘うための剣に、メイ様を守るための盾となりましょう」──。

こうしてメイは、愛する父と母のため、理人とともに「聖ルチア女学園」で立派なレディになることを目指すのだった!

イケメンドラマの様式美をいい意味で裏切った「バディものっぽさ」

これはドラマ版第1話のダイジェストだが、実はこの展開、ドラマと原作で若干ニュアンスが変わっていたことをご存じだろうか。

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