有吉の壁「執事コント」であの名作が"再注目"の訳 今も語られる、あの「平成イケメンドラマ」の魅力
負けてもいい。それはすなわち主従関係を手放すこと。メイと心を通わせられないままの理人は、あっという間に劣勢に。このままでは負けてしまう! この窮地に、メイは心の底から叫ぶ。
「勝って!」「私の執事でいてくれるんでしょう!」
その後、理人がどのように劣勢を脱したか……は、きゅんとするのでぜひともドラマ第2話をチェックしてほしい。
この執事同士が闘うアイデアは、原作者の宮城氏が当時のサブカルチャーからヒントを得て作り上げたもの。
執事は単なる世話係ではなく、お嬢様のために闘う騎士的存在。執事は大切なお嬢様のためならどこまでも強くあれる。お嬢様との心の絆こそが絶対なのだ、と本作は訴えかける。
原作コミック『メイちゃんの執事』とほぼ同時期に、『黒執事』が連載開始。執事喫茶も大流行している中でのできごとだ。その後は『謎解きはディナーのあとで』などさまざまな執事作品が登場。もちろん、私たちが思い描く「執事像」も、それらのカルチャーに影響を受けている。
「京佳お嬢様と奥田執事」による執事文化のリビルディング
そして、時は流れて2025年。
当時『メイちゃんの執事』に胸をときめかせたファンの心にも刺さったのが、即興(ながらも、芸人たちがそれなりに練り込んだ)コントで人気の番組「有吉の壁」内で繰り広げられた「京佳お嬢様と奥田執事」だったのだ。
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