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なぜ今?「フジにCM出す企業」が見込む"勝算" キンライサーや夢グループが出稿する本当の狙い

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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ネット上の声を見ても、鶴瓶さんの広告再開はおおむね歓迎されている一方で、キンライサーのCM再開は賛否両論の意見が飛び交っている。

キンライサーに関しては、特に「愛国系アカウント」からの批判が目立っている。

韓国にルーツがあることを公表しているタレントのアンミカさんがCMに起用されており、かつ過去にフジテレビが「韓流推し」で炎上したこととも結びついて、同社が「韓国寄りだ」とバッシングの対象になってしまっている。

「不買運動」の投稿まで見られるが、利用者や利用検討者が騒いでいるようには見えないので、実効性はさほどないように思える。

高須クリニックもフジテレビにCMを放送し続けているのだが、不思議なことに「愛国系アカウント」の方々は、そちらは批判をしないのである。

また、夢グループがCM継続を表明した際には、どちらかと言うと、ポジティブな意見が目立っていた。

依然として、CMの継続・再開は批判されるリスクが高いことは間違いないのだが、企業や業態によっては、おおむね許容されているというのも事実のようだ。

幾度も持ち上がる「テレビCM不要論」

フジテレビから企業CMが消えていく中で、「テレビCMは本当に必要なのか?」という議論が巻き起こっている。

「企業のCMをACのCMに差し替えても、売り上げには有意な影響は見られていない」という報告もある。テレビCMの「費用対効果」が疑問視されるに至っているのだ。

ただし、こうした議論はいまに始まったことではないし、多くの企業はテレビCMを控えたところで、短期的に売り上げに影響しないことはよく理解している。

例えば、コカ・コーラがテレビCMに1億円を投下したところで、企業側はコカ・コーラの売り上げが1億円以上増えるとは期待していない。テレビCMの効果は、短期的にあらわれるとは限らないし、売り上げを左右する要素は広告以外にもたくさんあり、複合的に決まってくるものだからだ。

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【長期的に見れば、テレビ広告費は右肩下がり】

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