ソニーCEOに平井一夫氏、傍流出身に再建の重荷
その手腕が買われ、07年にSCEの社長に就任。そして帰国子女ならではの英語力を武器に、急速にストリンガー氏と距離を縮めていった。
09年には、“四銃士”と呼ばれる若手幹部4人の一人に抜擢。ソニー本体出身のライバルたちがテレビ事業を再建できずに脱落する中でストリンガー氏が選んだのは、お気に入りの平井氏だった。
平井氏もエレキ事業の経験がなく、社内で“外様”と見られている。昨年からエレキ事業の改革に取り組み、「週に一度は各事業部長らとミーティングし、その後は飲みに行って意見交換している」と関係良好をアピールするが、再建は容易でないだろう。
傍流出身の新社長は、ソニーをどう救うのか。改革は待ったなしだ。
[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]
(本誌:前田佳子 撮影:風間仁一郎 =週刊東洋経済2012年2月11日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事