82歳料理研究家が伝授「食べ力」鍛える"簡単"習慣 ひき肉そぼろを加えてたんぱく質"ちょい足し"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
料理研究家の村上祥子さん
料理研究家の村上祥子さん(画像:『料理家 村上祥子式 食べて生きのびる 食べ力』)
料理研究家の村上祥子さん(82)が、「食べ力(ぢから)Ⓡ」という言葉を初めて公の場で初めて口にしたのは2002年、新聞紙上での対談の場でした。
「食べ力」とは「自分の体のためにどんな食べ物を選んで食べていけば健康的に生きていけるか、その知識を身に付けて実践する力」のこと。日ごろ考えていたことを熱く語る中で自然に生まれた言葉でした。
その後、村上さんは給食に関わる職員向けの講演会や子ども向けの食育授業で、「食べ力」について繰り返し語ってきました。今、実感しているのは、年を重ねたシニアにも食育は必要であるということ。シニアこそ「食べ力」を身に付けてほしいという村上さんの著書『料理家 村上祥子式 食べて生きのびる 食べ力』から一部を抜粋してお届けします。

「食べ力」をもって生きる

私は福岡在住で、地元の西日本新聞で「村上祥子のきょうの一品」というコラムを連載して43年になります。

今まで多くの読者から問い合わせを受けてきましたが、最近は一人暮らしのシニアからの電話が増えました。年をたずねたら、96歳!ということもありました。何歳になっても、自分で料理して食べて生きていく時代になったことを実感しています。

成長と老化は一続きです。年を重ねれば、体にも心にもさまざまな変化が訪れます。

食が細くなる、ボリュームのあるものが食べられなくなる。食欲がわかず、料理をする気力もわかないので、お菓子やパンをつまんで軽くすませる、という声もききます。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事