Kōki,がアイスランド映画の主演を獲得した事情 監督は両親が日本のセレブとは知らなかった?
日本人からは、本木雅弘、中村雅俊らも出演している。
「ミコの父親である高橋役には、伝統的な日本の父親らしさを打ち出せる俳優を求めていた。本木雅弘にはそれができるし、同時に温かさもある。高橋は、ある意味、若いクリストファーにとってもお父さん的な存在になる。クリストファーの中に、ちょっと自分自身を見るんだよ。久多良木役を演じる中村雅俊も、印象深い演技をしてくれた。ロンドンのシーンに出てくる人たちにも言えることだが、出演時間が短くても、正しいキャストであれば、記憶に強く残るものだ」
日本の観客はどう受け止めるか
一方、歳を取ったクリストファーを演じるエギル・オラフソンは、俳優ではあるものの意外な選択でもあった。彼はアイスランドで昔から有名なシンガーで、映画スター。セックスシンボルとしても知られてきた人で、内向的な一般人であるクリストファーのキャラクターのイメージと、一見、かなり違う。しかも、パーキンソン病と診断されたばかりだったのだ。
「この映画の話を持ちかける少し前、彼は、もう舞台で歌わないと発表した。そんな彼に、私は、この役をやりたいならば、一緒に乗り切ろうと言ったよ。疲れても大丈夫だからと。
彼は日本が舞台となるシーンのほとんどすべてに登場するけれども、1日8時間以上の撮影は無理なので、日本でのロケは1週間延ばさなければならなかった。だが、彼と一緒に仕事ができて、本当に良かったよ。彼自身の葛藤は、映画にさらに深みを与えてくれたと思う。生きることの意味を。このジャーニーは、エギルにとって最後の大きな挑戦だったんだ」
コルマウクルの“直感”によって集まってきたさまざまな役者たちの演技は、日本の観客の心にどう響くだろうか。
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