「中居氏とフジ」世界が厳しい目を向ける2つの点 日本国内の話題をなぜ各国が報じているのか

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ただそれでも当事者間で示談している日本国内の問題にすぎないにもかかわらず、さまざまなニュースが飛び交う世界各国で報じられていることに驚く人もいるのではないでしょうか。

その背景には世界から懐疑的な目を向けられてしまう2つの“厳しい流れ”がありました。

ジャニー氏による性加害問題からの流れ

世界から懐疑的な目を向けられている1つ目の“厳しい流れ”は、2023年から2024年のジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題。

昨年6月、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、一昨年夏に日本で初めて行った調査結果を理事会に報告。ジャニー喜多川氏の性加害問題などをあげたうえで、「引き続き深い憂慮を抱いている」「救済を求める被害者ニーズを満たすにはまだ遠い」などとみなし、ひいては「日本には人権に関する構造的な課題がある」と厳しく指摘しました。

つまり、「日本におけるビジネスシーンの中でもエンターテインメント業界の人権侵害は、特に世界から厳しい目で見られている」ということ。それだけジャニー喜多川氏の性加害問題は深刻な事態だっただけに、同事務所に所属していた中居さんの女性トラブルと関連付けられるのは当然でしょう。

今回、中居さんの女性トラブルが報じられる際、「かつてSMAPという国民的グループに所属していた」ことだけでなく、「長年にわたる性加害が発覚したジャニー喜多川氏が率いるジャニーズ事務所の所属だった」ことも伝えられているようです。

さらに中居さんは2020年の独立会見でジャニー喜多川氏の骨を入れた小瓶を持参していたことなど、結び付きの強さをあげる記事やコメントも少なくありません。利害関係のない海外メディアや海外の人々にとっては、一連の騒動としてみなすほうが自然という見方もあるのでしょう。

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