もはや電車関係なく嫌だ、車内「迷惑ランキング」 マスクしない人増え「インフル大流行」に危機感

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迷惑行為ランキングは男女別、年代別でも発表されている。男女別のランキングを見ると、男女ともに1位が「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」だが、2位は男性が「座席の座り方」、女性が「強い香り」と違う結果になった。ちなみに「強い香り」は男性のランキング上位には見当たらない。つまり、香りが気になるのは男性よりも女性のほうが多いということになる。

迷惑行為ランキング 男女別

70代以上の1位は「優先席のマナー」

年代別では10代以下、20代、30代、40代、50代、60代、70代以上についてランキングが発表されており、20代から60代まですべて1位は「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」だったが、70代以上の1位は「座席の座り方」と「優先席のマナー」が同着。これもほかの世代にはない特徴である。

70代以上の乗客が優先席に関心を持つのは納得だが、60代はどうなのだろう。この点について民鉄協の担当者に尋ねると「60代で仕事をしている人も多く、優先席は自分には不要と考えているのではないか」とのことだった。

迷惑行為ランキング 年代別

最後に、マナー改善の傾向に関して。「駅や電車内のマナーが以前と比べて改善されたと感じるか」という設問に関して2023年度は「やや悪化した」14.4%、「悪化した」18.7%だったが、2024年度は「やや悪化した」19.9%、「悪化した」27.5%という結果となった。昨年度と比べてマナーが悪化したと感じる人の割合が増えている。乗客一人一人が気をつけることで、次回の調査ではマナー悪化の流れが改善に向かうことを願いたい。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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