「御上先生」が問う"高学歴勝ち取った"後の人生 合格したものの、その後の人生に悩む東大生も
今、東大生の官僚離れが進行しており、「官僚になりたい」という東大生の数は少なくなっています。一昔前であれば東大といえば「官僚養成学校」というイメージだったと思いますが、今は東大生の就職先として多いのは外資系コンサル企業です。
そんな中でも、「官僚になりたい」という東大生たちは、胸に熱いものを持って官僚になっている人が多いです。
僕の友達で、地方の限界集落出身の東大生がいました。その人は、「自分が生まれ育った村のように、消える可能性がある市町村が日本にはたくさんある。だからこそ、そうした地域を守りたい」という想いで官僚になりました。
誰かのために生きることの大切さ
このようなバックグラウンドがない人でも、東大在学中の経験から官僚になろうと決意する人もいます。
例えば、地域の「教育困難校」と呼ばれるような学校を手伝う機会を得て、先生たちが高校生たちに1から懸命に勉強を教えて「とにかくこの資格を取れば、食いっぱぐれないから、頑張れ」と指導している姿を見て、「自分は東京生まれ東京育ちで、こんな学校があるとは知らなかった。ここで働く先生たちのことを応援できるようになりたい」という想いで官僚になった友達もいました。
「誰かのために生きる」というのは、綺麗事のように考えられる場合が多いことでしょう。しかし今人生が充実している東大卒業生たちのことを見ると、誰かのために生きることで幸せを感じているという人も多いように思います。そうやって誰かのために生きるには、相手の側に立って物事を考えるための思考力が必要です。その思考力は、受験勉強で培われている場合が多いのです。
「真のエリートが寄り添うべき他者とは、つまり弱者のことだ」と御上先生は話していました。受験勉強をした先で待っているものは、「他人のために生きる幸せ」であるべきだということなのかもしれませんね。
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