返信、締切り忘れに「失念していた」が反感買う訳 「バタバタしていて」「忙しくて」も職場では禁句
「どうしよう、相手も気づいたに違いない。今さら謝って事を大きくするより、何事もなかったように話を続けているほうがいいのだろうか……」などと考えあぐねてしまうもの。これでは気になって会話どころではなくなってしまいますね。
さらに困るのは、別れたあとに失言に気がついたとき。今後しばらく会う予定がない方ですと、「わざわざ連絡してお詫びするのも蒸し返すようでなんだか……」と悩ましいところです。
私は、いつであろうと気づいた時点ですぐにお詫びをすることをすすめています。会話の途中であっても、いったん別れたあとでも、スルーはしません。
たとえば相手の名前を間違えていたことに気づいたのなら、
「先ほど間違ったお名前でお呼びしていたかもしれません。大変失礼いたしました」と勇気を出して素直にお伝えすると、意外にもスッキリして気持ちが落ち着くものです
敬語など言葉遣いの間違いでも同じです。「拝見していただけましたか」や「担当の者に伺ってください」など尊敬語と謙譲語の誤りはよくあるNG敬語ですが、たった1回の間違いであっても、相手に「言葉を知らない方なのね」と思われてしまうかもしれません。
間違いに気づいたことを伝えることで、相手に「敬語を知らない人」「常識のない人」と印象づけてしまうことを避けられます。自分の間違いを素直に認めて、ごまかさずに訂正できる人は少ないため、さらにあなたの信頼度も上がります。
「失念した」「バタバタして」ではなく今後の見通しを
連絡を入れるべき相手に、すっかり返信を入れるのを忘れていた! そんなとき、安易に用いるのを避けたい言葉があります。
「申し訳ございません、すっかり失念しておりまして……」
「忘れていた」ということは相手のことを大切に考えていない、つまり軽く見られていると受け取られることがあります。ですので、私としては安易に使用していただきたくないセリフです。
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