銀座で「フカヒレ定食」仕掛ける中国人女性の正体 美食ブランドを立ち上げる彼女の「夢と不安」

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「応援してくれた両親や親戚、友人には感謝してもしきれない」と振り返る。

フカヒレ専門店を銀座にオープン

そして2024年10月29日、銀座にオープンしたのが「フカヒレ専門店 銀座七芳」だ。フカヒレといえば高級中国料理の代表。誰もが知っているが、味をはっきり思い浮かべられる人は少ないかもしれない。

「フカヒレ専門店 銀座七芳」入り口
高級感のある「フカヒレ専門店 銀座七芳」入り口(撮影:今井康一)

普通は姿煮で提供し、これでもかと高級感をアピールするところ、同店では比較的財布に優しい「フカヒレスープ定食」として提供する。

メインのスープは、金華ハム、丸鶏、干し貝柱、豚骨、豚の皮などを8時間以上煮込んだもの。フカヒレの繊維がほぐれた状態でスープになじんでいるので、旨みをより感じることができる。

フカヒレスープ定食
2024年10月に開業したフカヒレ専門店「銀座七芳」。コースもあるが、原価率が50%に上る、お得なフカヒレスープ定食がまずはおすすめだ。写真は5500円の定食(撮影:今井康一)

これに、おかわり自由の小鉢10種類、ご飯がついて、5500円、7700円、9900円(税・サービス料込み)。価格の違いはフカヒレの部位の違いで、最高級は尾ビレ。5500円のものはほぐしたものを仕入れており、胸ビレを中心とした混合の食材だ。いずれも気仙沼をメインとした国内産のヨシキリザメから取られているという。

小鉢は豚の角煮のようなガッツリ系もあるが、どちらかといえば豆腐や野菜を使った、日本人の舌にも合うさっぱり系のおかずが多い。また季節により内容は変わる。

10種類の小鉢
10種類の小鉢はおかわり自由。つまみにしながらお酒を飲むのもあり。紹興酒や焼酎、ワインなど、お酒の価格帯も比較的控えめなものを揃えてあるそうだ(撮影:今井康一)
次ページ赤字が出てしまうほど、客にとってはお得なメニュー
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