銀座で「フカヒレ定食」仕掛ける中国人女性の正体 美食ブランドを立ち上げる彼女の「夢と不安」

居酒屋から本格中国料理、高級食材ブッフェダイニングなど、9ブランドを展開するFANG DREAM COMPANY代表取締役の孫芳氏。2002年に留学のため来日し、2013年に起業。20代前半で飲食の世界に飛び込んだ(撮影:今井康一)
メインテーブルに山と盛られた、タラバ蟹、ズワイ蟹、棘ズワイ、アワビにサザエ、ハマグリ。マグロ、サーモン、ぶり、たこ、甘エビなどのお造り。焼肉用の比内地鶏、馬肉に江戸前寿司、北京ダックや海老のチリソースなどの本格中華料理からスイーツまで、メニューは150種類以上。
高級海鮮の山も中華の皿も、300名を超える客の襲撃に切り崩されては、またたく間に補充されていく。
行列のできるブッフェダイニング「銀座八芳」の光景だ。このたび、2店舗目となる新宿店が2024年12月7日にオープンした。

高級食材ブッフェダイニング「銀座八芳」の2店舗目を2024年12月7日にオープン。写真はメディア試食会の様子(筆者撮影)
起業に踏み切った理由
この、メニュー数も規模も圧倒的な店舗の仕掛け人はFANG DREAM COMPANY(ファン ドリームカンパニー)代表取締役の孫芳(ソン ファン)氏。2013年に起業し、展開するブランドは創作中華料理の「銀座夜市」、火鍋専門店「孫二娘 潮汕牛肉火鍋」など、9ブランド13店舗を展開している。
孫氏は2002年、留学目的で来日。卒業後にメディア系の企業に就職したが、すぐに辞めて起業したという。
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