Tabio「消費者を陰謀論者扱いして炎上」の問題点 SNS発信では言い方が10割、正しいかではない

✎ 1〜 ✎ 106 ✎ 107 ✎ 108 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

発信は内容よりも「言い方」が10割

私はコメンテーターとしてテレビに出演しているが、あるときMCの方から「内容は問題じゃないんです。言い方が重要です」と言われた。そして、その方は「いや、違うな。言い方がすべてです」と修正した。

買い負ける日本 (幻冬舎新書 696)
『買い負ける日本』(幻冬舎新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「過激とされるコメンテーターがいますね。でも視聴者に『どんなところが過激と思う?』と訊いても発言の中身なんて覚えていないんです。

言い方から受けるイメージと雰囲気だけ」と。それがいいか悪いか私には判断ができない。しかしある種の真実ではあるのだろう。

靴下屋の投稿は単に、破れないストッキングを現時点では「できない」「難しい」といったにすぎない。あとは言い方だけの問題だったということか。

しかしそれにしてもSNS時代における企業アカウント運営の難しさと可能性を同時に示しているように思う。コミュニケーションとは勇気のことだから、ある程度踏み込んだ交流をもたなければSNSの意味がない。

しかし、本来の目的であるブランド成長や収益向上への道を見失わず、対話を深めたり、企画力を活用したりして、ブランド強化が求められる。

坂口 孝則 未来調達研究所

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事