西武・東武・JR集結「小江戸川越」どの路線で行く? 各社が通勤通学・観光両面の需要取り込み競う

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ただし市内の線路が全線複線なのは東武東上線のみで、JR川越線はさいたま市内の一部を除く全線、西武新宿線は本川越駅付近が、いずれも単線になっている。そのため朝7時台の列車本数を見ると、東武川越市駅が19本、西武本川越駅は座席指定の特急を含めて10本、JR川越駅は4本と開きがある。

川越駅 東武東上線
川越駅に進入する東武東上線乗り入れの東急電鉄車両(筆者撮影)

同じ7時4分に上記3駅を発車する列車があるので、所要時間を比べると、池袋駅までは東武東上線急行が41分で、JR川越線通勤快速は50分と差があるのに対し、JR新宿駅までは56分で、西武新宿線通勤急行の西武新宿駅までの55分とほぼ同じだ。

列車本数は各社で差

JR川越線はもう少し本数を増やせないかという気がするが、対照的に西武新宿線本川越駅は多くの列車を発着させている。これについて西武鉄道広報部では、次のように説明していた。

「本川越駅では、ポイントによる速度制限や揺れの影響を受けない直線側の4番ホームをメインに使用しています。また、本川越駅を上り列車が出発したのち、下り列車が本川越駅に到着するまでの時間を他の駅より長くすることで、安定した定時運行を行っています」

西武新宿線本川越駅
商業施設やホテルを併設した西武新宿線本川越駅(筆者撮影)
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