「今いる職場」でやりがいを見つける簡単なコツ 「職種」という枠が狭めてしまう自分の可能性

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自分はその仕事でなにを成し遂げたいのか。どのようなキャリアパスを歩みたいのか。そんな待遇面を超えた部分を含めた、「自分のスイッチ」の在処を見つけることが必要なのです。

「好きなこと=行動できること」と考える

もう1つ、「好きなこと=職種」と捉えないようにすることも大切なポイントです。結果的に一致することはあるでしょう。それこそ数字を扱うことが得意な人が経理の仕事をしたり、絵を描くのが好きな人がイラストレーターになったりすると、好きなことと職種が一致している状態になります。

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ですが、はじめから「好きなこと=職種」で仕事を選ぼうとすると、選択肢が非常に狭まってしまう可能性があるのです。自分にとって未知のジャンルであっても、その仕事に向いている可能性もあるのに、はじめから職種という枠を当てはめてしまうと、自分の可能性を自ら閉ざしてしまいかねません。

また、好きだと思っていた職種であっても、その中に自分の苦手なことや、やりたくないことが含まれている場合があるのも見逃しがちです。いや、そのような場合が沢山あることのほうが、普通といえるかもしれません。

そこで、「好きなこと」にうまく出会うためには、ぜひ「好きなこと=行動できること」と考えてみてください。あるいは、「好きなこと=追求できること」といってもいいでしょう。

そのように視点を変えることで、仕事の幅は一気に広がるはずです。先の例でいうと、数字が得意な人が、別に数字を専門的に扱う職業を選ぶ必要はないということです。どんな仕事でも数字の知識は活かせるわけですから、むしろ全く新しいジャンルに挑戦し、数字のスキルをその仕事に掛け合わせていくほうが、活躍できる可能性が高まります。

「得意なこと」を、それがメインではない仕事と掛け合わせることで、他の人と差別化もできます。これは営業力であれ、コミュニケーション力であれ、文章力であれ、ロジカル思考であれ、どんな掛け合わせにも応用できる考え方です。このように幅広い観点から、自分のスイッチを入れることが重要です。

池本 博則 株式会社ユニークピース代表取締役社長

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いけもと ひろのり / Hironori Ikemoto

徳島県吉野川市出身。2003年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現:株式会社マイナビ)に入社。10年以上に渡り、新卒採用支援を手がける。2015年に営業統括部長として新卒採用領域で、マイナビが様々な指標で業界No.1と評価の出来る成果を達成! その年のマイナビ全社顕彰年間MVPと社長賞を受賞する。2016年に執行役員に就任し、既存事業の立て直しと新規事業の設立を担当。2017年に国内唯一の総合農業情報サイト「マイナビ農業」を立ち上げ、数多くの農業振興に携わることで、労働市場における社会課題に向き合う。

その後、農業におけるマッチングアプリ「農mers」(グッドデザイン賞2019受賞)や、一次産業総合求人サイト「マイナビ農林水産ジョブアス」といった新サービスを開発。2023年5月、マイナビ生活20年目の節目に円満退職。2023年6月、株式会社ユニークピースを創業。ママのための人材サービス「ママアイ」や学生向けスクールウェア提供サービス「ガクユニ」など幅広い領域でユニークな自社サービスを提供する傍ら、多くの企業の事業開発支援などコンサルティングも提供し、現在に至る。

座右の銘は「NEVER STAND STILL」-決して立ち止まらない-

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