みきママ「東大生」長男と振り返る"家ごはん"の力 子どもの頑張りをサポートするレシピも紹介
はる兄:いちばんよく覚えているのは、高校受験の前日の夕食。
第一志望の試験前でめっちゃ緊張して、変なテンションになって。その日は両親と3人で食卓を囲んでいたんだけど、大しておもしろくない話で僕が泣くほど爆笑して、3人で笑い転げて。そのおかげで緊張がなくなった。
みきママ:「がんばれ」「だいじょうぶだから」とかは言わなかったかもね。
はる兄:試験前でも、食卓はいつも通り。笑って、しゃべって、その感じがすごいよかった。
"家ごはん"で鍛えられたこと
はる兄:これは、お母さんの仕事柄ではあるけれど、「この3つの中でどれがいちばんおいしい?」って出されて、よく試食担当をしていたことを思い出しました。
みきママ:調味料の配合を変えて作ったりするから、どれがいいか客観的な意見を聞きたくて。
はる兄:正直、ほぼ同じなんですよ(笑)。でも、その中で1つ、いちばん好きだなと思うものを選ぶ。
すると、「なんで?」って聞かれるから、「とろっとしてて、酸味がやさしい」とかって言葉にするじゃないですか。あれは味覚のトレーニングになっていたのかも。
みきママ:うちの子どもたち、おいしくないときは、はっきり言うんです。とくにイライラしながら作ると、「おいしくない」って言われる率、高いですね(笑)。
はる兄:「今日どうした? おいしくないわ」ってね。つい本音が出ちゃう。
みきママ:子どもたちが残した料理を「くそー」って食べながら、「確かに味がボヤけてた」「ちょっと塩けが強かったか」ってチェックして。次は絶対に残されないようにしてやる!って思うんですよ。
そうやってだんだん腕を上げていけばいいんじゃないかな。いまだに残されちゃうこともありますけれどね(笑)。
はる兄:いつからか、金曜日の夜は「好き好きパーティ」をするのが恒例になって、あれも楽しかったな。
みんなでスーパーに行って、それぞれが食べたいものを買うんです。自分で選んだ好きなものを食べて、食事のあとに〝金曜ロードショー〟を見るまでが「好き好きパーティ」。
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