「東海道線の終点」神戸駅、地味でも大きな存在感 連節バスが乗り入れ、駅前再整備で変貌するか

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北口と南口に路線バスのバス乗り場がある。2024年11月に南口に新たな仲間が加わった。神姫バスが運行する連節バス「ポートループ」だ。臨海部の観光地を巡る連節バスが走るのも横浜と似ている。

ポートループはこれまで、新神戸・三宮駅前・新港町・かもめりあなどを経由してハーバーランドが西端の停留所だったが、神戸駅南口に乗り入れるようになった。

神姫バスの担当者は「ポートループの東の玄関口を新神戸駅・三宮駅に、西の玄関口を神戸駅にすることで、回遊性を高めることができる。姫路などの播磨エリアへの誘客にもつなげたい」と狙いを説明する。従来のバスロータリーでは連節バスが回れなかったため、拡張するなどの改良工事を神戸市が実施したという。

神姫バス ポートループ 神戸駅南口
神戸駅南口を発車する連節バス「ポートループ」。2024年11月に乗り入れを開始した(記者撮影)
【写真の続き】どんなところを走っている?神戸駅南口に乗り入れを始めた長ーい連節バス「ポートループ」。新神戸や三宮、臨海部の観光地を結ぶ

駅前広場に再整備計画

神戸駅前の風景はこれから大きく変わりそうだ。神戸市は2021年10月に駅前広場の再整備基本計画を策定。現状の課題として「バス・タクシーロータリーが駅前広場の大部分の面積を占めており、人のための空間が少ない」「地域のシンボルである湊川神社への見通しが悪い」「歴史ある駅舎が駅前景観に活かされていない」などと指摘した。

まず2026年の春に「地下タワー式駐輪場」が供用開始する予定。その後は駅前広場の再編や「地下街の吹抜空間を覆う大屋根」の整備を順次進めていき、駅舎が100周年を迎える2030年度に全面リニューアルを終える計画だ。完成すれば名実ともに神戸の「西の玄関口」として、エリア全体の存在感が高まることにつながりそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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