「年上の部下」の力を最大限に引き出す4つの質問 関係が悪化すると組織全体が機能しなくなる

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このように、私はコーチングをベースに信頼関係を構築して、年上部下や組織全体との関係を再構築し、組織を改善していきました。

結果的に、年齢に関係なく自発性を発揮できる組織に成長させられました。従業満足度の向上や年上部下の昇進にもつながるなど、組織を発展させることができました。

年上の部下への効果的な質問例

年上部下に対して効果的な質問をするためには、尊重と共感をベースに、部下の経験やスキルをいかしつつ、協力的な関係を築くことが重要です。つぎのような質問をすると、年上部下とのコミュニケーションが円滑になり、双方がよりよい結果を得ることができるでしょう。

・「経験」を尊重する質問(現在の姿)

年上部下の経験や知識を尊重することは、信頼関係を築くうえで重要です。

上司「 いまの状況についてですが、これまでの経験の中で似たようなケースに直面したことはありますか? そのとき、どのように解決したか教えていただけますか?」

部下「 そうですね、以前のプロジェクトで似た状況に遭遇しました。その時は、チーム内でタスクの優先順位を見直し、進捗を管理しやすい形にしました」

上司「 その解決策は今回もいかせそうですね。いまのプロジェクトで改善点があるとしたら、どんなところだと思いますか?」

部下「 少しチーム内の情報共有が遅れていると感じます。定期的に進捗報告を取り入れたほうがいいかもしれません」

上司「そうですね、たしかに定期的な進捗報告があれば、スムーズに進められそうです」

・目標や期待に関する質問(目指す姿)

年上部下が抱くキャリア目標や期待を理解することは、彼らを動機付けし、適切なサポートを提供するために重要です。

上司「このプロジェクトでは、あなた自身としてどのような成果を目指していますか?」

部下「 私はこのプロジェクトで、チーム全体が予定どおりに目標を達成することにくわえ、個々のメンバーが自分の力を発揮できる環境をつくりたいと思っています」

上司「 それはすばらしいですね。メンバー1人ひとりが力を発揮できる環境づくりは重要ですね」

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