ペルーの「チャンカイ港」、中国が建設主導し開港 南米−中国間の輸送日数と物流コストを低減

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中国遠洋海運集団にとって、チャンカイ港の建設は南アメリカで初めて手がける「グリーンフィールド投資」(訳注:まっさらな状態から行うインフラ投資)であり、計画投資額は35億ドル(約5459億円)を超える。

チャンカイ港の開港式には習近平国家主席がオンラインで出席した。写真はペルーを訪問中の習主席(左)と同国のボルアルテ大統領(中国外務省のウェブサイトより)

今回開港したのはプロジェクトの第1期で、投資額は12億9800万ドル(約2024億円)。2つの多用途バースと2つのコンテナ専用バースを備え、貨物の年間取扱能力はコンテナが100万TEU(20フィートコンテナ換算)、バラ済み貨物が600万トン、車両が16万台となっている。

南アメリカの物流ハブにも

中国はペルーにとって最大の貿易相手国であり、輸出先としても輸入元としても最大のシェアを占める。チャンカイ港の開港が、ペルー経済に大きな恩恵をもたらすのは間違いない。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

チャンカイ港の効用は、南アメリカ-アジア間の海上輸送の所要日数とコストを低減することだけではない。同港は南アメリカ諸国の各港につながる重要なハブ港になる可能性を秘めている。

南アメリカでは物流インフラの整備が総じて遅れているだけに、(中国の後押しによって)チャンカイ港のハブ港化が実現すれば、南アメリカの域内貿易および中国との貿易がますます盛んになりそうだ。

(財新記者:李蓉茜)
※原文の配信は11月15日

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