京浜東北線を運休「大井町駅工事」は何が目的か 大規模再開発の「玄関口」整備へホームを拡幅
京浜東北線は街を南北に貫く形で走っており、ホームは両側を線路に挟まれた「島式」。中央口への階段やエスカレーター・エレベーターはホームのほぼ真ん中に、東口・西口へのエスカレーターなどは東京寄りの端にある。
拡幅は東口・西口へのエスカレーターなどに近いホームの東京寄り、大宮方面行き(1番線)の先頭車両付近で実施。長さ53mにわたり、ホームの幅を最大で70cm広げるという工事だ。最も広がるのは10号車(先頭車両)付近。これに伴い、線路も約250mにわたって最大80cm横にずらす。
再開発地区の玄関に
工事に先駆け、拡幅する部分に当たる3両分のホームドアは8月中旬に撤去。9月下旬以降は線路の移設に備えてバラスト(砕石)を袋詰めしたものに置き換えるなどの準備を進めてきた。ホームはまず仮の状態で拡幅し、その後本設の形にするため、ホームドアの再設置は2025年8月ごろとなる予定だ。
電車の運休を伴う線路の切り換え工事は、高輪ゲートウェイ駅開業に向けた2019年11月の品川駅や、2021年10月・2023年11月の渋谷駅など、秋に行うケースが多くみられる。今回の大井町駅も11月だが、JR東日本によると「とくにその時期(秋)に合わせて行っているわけではない」。日程は、「全体の工程と、駅周辺でのイベント(がないこと)などを考慮して決めた」という。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら