2位はファンケル。人材活用(2位)、環境(37位)、企業統治+社会性(38位)と人材活用は全体でもトップクラスだ。マネジメント業務以外に専門知識を生かせる上級職として「エキスパート職」を導入。正社員の定年年齢は65歳まで引き上げている。65歳以降も働きたい場合は再雇用の年齢上限を撤廃するアクティブシニア社員制度が用意されている。障害者雇用率4.53%、女性管理職比率48.5%など数値面も圧倒的な水準だ。
3位アズビルは環境(57位)、企業統治+社会性(73位)などバランスよく得点している。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)がインドネシア政府と実施している二国間クレジット制度の実証事業に参加し、製油プラントのCO2排出量を削減。2030年に自らの事業活動に伴うGHG(温室効果ガス)排出量を2017年比で55%削減を目指すなど環境取り組みに積極的だ。
ランキング上位は中堅以下のお手本になる
4位は日産化学。有給休暇取得率85.1%、障害者雇用率2.72%、男性の育児休業取得率52.8%など人材活用は108位と高いレベルになっている。さらに財務得点が下支えした。
5位はアース製薬。人材活用(38位)、環境(11位)、企業統治+社会性(11位)と全体でもトップクラスだ。ただ、財務得点が平均的で順位を下げた。ベトナムでデング熱発生数の高い2つの地区を対象に予防事業を展開するなど、自社の技術を使った貢献に力を入れる。
以下、6位ナブテスコ、7位ZOZO、8位参天製薬、9位H.U.グループホールディングス、10位石油資源開発が続く。
サステイナビリティーでは、どうしても巨大企業の取り組みが注目されやすい。ただ、日本全体を考えるとそれ以外の企業の取り組みがなければ裾野が広がらない。今回のランキング上位は中堅以下のお手本になる優良企業ばかりだ。今後のさらなる成長に期待したい。
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