南海本線の「要衝」泉佐野、知らない間に駅前一変 関空への乗り換え拠点、東と西で異なる表情

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泉佐野駅は南海電鉄の前身、南海鉄道が堺駅から延伸した1897年10月に開業した。当時の駅名は「佐野駅」だった。難波―堺間は南海鉄道のさらに前身、阪堺鉄道が1885年12月に開通させた。このことから南海電鉄は現存する“日本最古の私鉄”と位置づけられる。

1948年、市制施行で泉佐野市が誕生した際に現駅名に改称。1965年10月に地下駅舎となった。空港線が開業したのは1994年6月のことだ。その後、2002年5月に上りホーム、2005年11月に下りホームが高架となった。

南海泉佐野駅 3・4番線ホーム
高架の泉佐野駅3・4番のりばのホーム。関西空港行きの特急「ラピート」が発車する(記者撮影)
南海泉佐野ホーム 駅長と運輸車両部主任
泉佐野駅長の松尾憲明さん(左)と運輸車両部主任の上田宙史さん(記者撮影)

現在の泉佐野駅は3階部分の高架上にホーム3面4線が並ぶ。ホームの番号は1~6番まであり、1・2番は和歌山市・関西空港方面、5・6番が難波方面。真ん中の3・4番は乗り換え用で、到着した電車は両側の扉が開く。改札がある2階の通路から見ると、3・4番のりばへの階段には「降車専用」と表示されている。難波方面は関西空港から直通列車が走るが、和歌山市方面はここで乗り換えることになる。

東口の駅前風景

改札横の2階では「大阪産料理 空(おおさかもんりょうり そら)」という居酒屋が営業しており、改札の内と外両方から入ることができる。改札を出て階段を下りると、正面にショップ南海の店舗。その手前に東西を自由通路が結んでいる。

東口のロータリーからは熊取町にあるJR阪和線の熊取駅や熊取ニュータウン、修験道の霊場で温泉やハイキングコースがある犬鳴山などへのバスが発着する。リアルにレトロな雰囲気あふれる商店街の先に近代的なデザインの泉佐野センタービルがそびえる。JR阪和線と関西空港線の分岐駅である日根野駅は約3km離れている。

泉佐野駅東口
東口の駅前風景。奥に見えるのが泉佐野センタービル(記者撮影)
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