「異常なほどに焼き肉店が多い街」の真実 その文化をつくったのは山だった
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タン塩、カルビ、ロース、ハラミ、ホルモン――。直火で生肉を焼いて食べる「焼き肉」。家族や会社の同僚と出かけたり、接待などに使ったりと外食の定番の一つだ。焼き肉と聞くと心躍る人は少なくないだろう。そんな焼き肉店にまつわるランキングを、まずはご覧いただきたい。
第2位 北海道北見市
第3位 三重県松阪市
長野県の南部に位置する飯田市は、「信州の小京都」と呼ばれる自然豊かな町。人口の多い場所でもなく、肉の特産地のイメージもない。そんな街に焼き肉店が多いのは、いったいなんで? 取材班は、実態を確かめるべく飯田市に向かった。
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「日本一」は伊達じゃない
まずは飯田市の中心部、JR東海・飯田線の「飯田駅」へ到着。駅を降りて歩いてみると、確かに焼き肉店が目立つ。駅から800mほど歩く間に、なんと8軒もの焼き肉店を発見した。
詳しく調べてみると、飯田駅の半径1kmには15軒もの焼き肉店がひしめき合っていることがわかった。なんとその数はコンビニよりも多い。「焼き肉店が多い街ナンバーワン」の称号は伊達じゃない。ただ、全国の平均的な街からすると、ちょっと異常な数といってもいいかもしれない。
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