「異常なほどに焼き肉店が多い街」の真実 その文化をつくったのは山だった

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日本で最も焼き肉店が多い街、長野県飯田市。なぜこんなに焼き肉が好きなのか?(写真 : 和泉竜 / PIXTA)
なぜそうなるのかの理由が、すぐにはわからない。TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』(月曜よる8時放送)は、そんな不思議なランキングの謎を解き明かす番組だ。データの裏側を探ると、驚きの事実が次々と明らかになってくる。

 

タン塩、カルビ、ロース、ハラミ、ホルモン――。直火で生肉を焼いて食べる「焼き肉」。家族や会社の同僚と出かけたり、接待などに使ったりと外食の定番の一つだ。焼き肉と聞くと心躍る人は少なくないだろう。そんな焼き肉店にまつわるランキングを、まずはご覧いただきたい。

■焼き肉店が多い街ランキング
第1位 長野県飯田市
第2位 北海道北見市
第3位 三重県松阪市
<店舗数:iタウンページ / 平成25年総務省 住民基本台帳に基づく人口、人口動態および世帯数>※人口1万人あたり

 

長野県の南部に位置する飯田市は、「信州の小京都」と呼ばれる自然豊かな町。人口の多い場所でもなく、肉の特産地のイメージもない。そんな街に焼き肉店が多いのは、いったいなんで? 取材班は、実態を確かめるべく飯田市に向かった。

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「日本一」は伊達じゃない

まずは飯田市の中心部、JR東海・飯田線の「飯田駅」へ到着。駅を降りて歩いてみると、確かに焼き肉店が目立つ。駅から800mほど歩く間に、なんと8軒もの焼き肉店を発見した。

詳しく調べてみると、飯田駅の半径1kmには15軒もの焼き肉店がひしめき合っていることがわかった。なんとその数はコンビニよりも多い。「焼き肉店が多い街ナンバーワン」の称号は伊達じゃない。ただ、全国の平均的な街からすると、ちょっと異常な数といってもいいかもしれない。

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