国民・玉木氏と自民・コバホークの「意外な接点」 半導体「熊本モデル」を日本各地につくる重要性

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青山:ところで、国民民主党の玉木雄一郎代表は、(小林議員にとって)財務省の先輩に当たりますね。

小林:財務省の先輩であり、アメリカ留学先の先輩でもあります。

青山:ハーバードの大学院ですね。ということは前からよく知っている?

小林:加えて言うと、私の両親が(玉木氏の地元である)香川の出身ということもあり、(玉木氏のことを)知っていました。それで、私が2010年に財務省を辞めて、政治の世界に足を踏み入れようとしている時に、玉木先輩に話を聞きに行ったことがあります。

玉木さんは当初、選挙で苦労されたんですよね。2005年の郵政解散の時に民主党から出馬されて、(落選して)4年間浪人されて。

そんな玉木さんが、2人で食事をした時に話していたのは、「とにかく気合いなんだ」ということ。例えば覚えている話だと、朝家から出て行くときに右と左のポケットに100枚ずつ名刺を入れるんだそうです。その200枚を配り終えるまで家に帰らないんだ、と。

青山:自分にノルマを課すんですね。

玉木氏が「車通りの少ない道」に立つ理由

小林:あともう1つは、街頭活動について。地元の香川にはほとんど車が通らない道路もあるそうなんですが、そこでも(街頭活動を)やるんだと。すると、1時間に車が数台しか通らなくても、その数台に乗っている人は車通りの少ない道だと知っているから、「それでも玉木は立っていた!」と思ってくれると。

青山:なるほど、確実な1票になるということですね。

小林:玉木さんが私に伝えたかったのは、本当に、徹底的に「気合いなんだ」ということだったのかなと思います。絶対に自分が政治家になって、国をよくするという強い思いを持って政治活動に当たらなければならないと、私なりに受け止めました。

青山:その後は、交流は途絶えたのでしょうか?

小林:そうですね。私が新人議員の時、玉木さんは民主党の重要なポジションでばんばん活躍されていて、すごいなと思って見ていました。

青山:なぜこの話を聞いたかというと、とくに経済政策の面で国民民主党と自民党はとても近いんですよね。経済成長、賃上げを重視する点も同じですし。これは、一緒にやれそうですね?

小林:(苦笑)

動画内ではこのほかにも、「今後の日米関係のあり方」「防衛費の財源」「次の総裁選にも挑戦するのか?」などについて、小林氏にじっくり話を聞いています。
撮影・編集:昼間將太

▼前編

青山 和弘 政治ジャーナリスト、青山学院大学客員研究員

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あおやま かずひろ / Kazuhiro Aoyama

元日本テレビ政治部次長兼解説委員。1992年日本テレビ入社。1994年に政治部に異動し、以来羽田政権から石破政権まで16の政権を取材。野党キャップ、自民党キャップ、ワシントン支局長を歴任し、国会官邸キャップを2度6年に渡り務める。与野党、省庁を問わない幅広い人脈を持ち、分かりやすい解説には定評がある。2021年に独立し、メディア出演、記事執筆など精力的に活動している。HP:青山和弘オフィシャルウェブサイト

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