国民・玉木氏と自民・コバホークの「意外な接点」 半導体「熊本モデル」を日本各地につくる重要性

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青山:今日も手元に、総裁選で小林議員が掲げた政策集を持ってきました。「党改革」の次に「経済」について触れていますね。

小林:そこに「シン・ニッポン創造計画」を掲げたのですが、わかりやすい例が熊本の半導体産業です。

TSMCが来て工場をつくって、その効果で60社近い企業が集まり、雇用が増えました。賃金も、大卒の方で大体平均5万円アップして、アルバイトの方も時給1900円くらいになりました。

国が本気を見せているので、「じゃあ日本の半導体の未来を俺が支えてやろうじゃないか」という若い方たちが、熊本大学とか熊本高専にどんどん集まってくる。そして若い方が集まれば、地域も活性化すると。

半導体分野では、次は北海道でさらに壮大な構想も持っていますが、半導体だけでなく、航空・宇宙やエネルギー、データ、素材、金融……なんでもいいので、全国各地に、できれば世界と勝負できるような産業の塊をつくっていきたいと思っています。

国が勝手にやるのではなく、国・企業・自治体が連携して、実際に半導体でそうしたように「10年先のビジョン」を共有することも必要です。

東京・大阪といった限られた数の”エンジン”だけで日本の経済を駆動していくことには、私は限界が来ていると感じます。それぞれの地方に日本経済を駆動させる産業をつくっていくことで、必ずこの国の経済は成長すると思います。

国もリスクを取って投資する

青山:重要な政策だと思います。私も実際、熊本に取材に行きましたが、本当に活気があって別世界のようですね。アパートやマンションもばんばん建っていて。ああいうことが起こるんですね。

小林:民間企業がどんどん投資することが必要だと思っていますが、その環境を整えるためには、国もリスクを取って投資することが必要です。実際、熊本だけでも(国は)兆円単位の投資をしています。

「そんなに巨額の血税を投じるなんてもったいない」と言われることもあります。ただ、10年、15年というスパンで見れば、控えめに試算しても投入した税金を上回る税収が返ってきます。

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