テレ東「路線バスの旅」はどこまでガチなのか 「土スペ」看板企画のプロデューサーを直撃

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――20回中、成功が15回、失敗が5回です。

出演者の皆さんは成功したいと思っています。目的地を決めた僕らとの真剣勝負ですから、失敗したら悔しい。でも作り手としては、成功か失敗かは二の次。そこにどういうストーリーがあったが重要です。

ルートはどの程度リサーチするのか

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リーダー役の太川さんがルートを決めることが多い (C)テレビ東京

――出発地と目的地はどうやって決めているのですか。

簡単に言うと「なんとなく」です(笑)。最初はこの時期だったらこの地方の景色がきれいだよねといった感じで決めていましたが、これだけ続くと、そうも言っていられない。今は、どこが空いているかなという感じです。

――前回のゴールが次回の出発地になっていた時期がありました。

美しいかなと思って(笑)。今もそれができればと思いますが、前回のゴールを出発地にすると、ゴール地点がなかなか見つからない。バス路線がつながらないんです。

――九州は西側を一度、行ったきりですね。

九州は路線バスがつながりにくい。特に、東側の宮崎―大分―福岡というルートはつながるんだけど、乗り継ぎの時間が空きすぎる。あまり時間が空くと、制限時間内にゴールするためには出演者が長時間歩かないといけない。

たぶん20キロ歩くのが限界で、50キロは無理。逆に九州の西側は、出雲市からスタートしても、福岡、熊本を抜けて鹿児島の枕崎までうまくつながりました。

県境は鬼門です。バス会社が違うので、直通でつながるルートがないことが多い。大きく迂回すれば隣の県に行くルートはあると思います。でも、それだと4日ではゴールに着けない。

――事前にリサーチはするんですか。

しますよ。ロケハンもします。事前にリサーチしたのに、行ってみたら見つけられなかったルートもあります。逆に、行ってみたら新たに見つかったルートもある。

こう進んだらゴールに着けるはず、という想定ルートはあります。でも、収録時にそのとおりにいくことはまずない。大体、想定ルートからそれていく(笑)。

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