テレ東「路線バスの旅」はどこまでガチなのか 「土スペ」看板企画のプロデューサーを直撃
――バス車内の撮影は事前に許可を取っているのですか。太川さんたちが想定外のバスに乗ったら、どうするのですか。
違うバスに乗っても大丈夫なように、旅のルートの近辺を運行しているバス会社すべてに事前に声をかけます。ただ、「何日の何時ごろに乗ります」と言うと、バス会社が前もって詳しい人を準備しちゃう。それじゃあ面白くない。
それで「大体何日から何日の間に、この路線を旅しています。ガチでやっています。もし乗ることがあったら、ご対応をよろしくお願いします」といった具合に許可を取ります。都市部などでは撮影NGのバス会社もあります。
乗り継ぎより宿探しのほうが大変?
――スタッフの方の宿はどうしているのですか?
出演者3人がホテルを確保した後に探します。理想は出演者と同じホテルに泊まりたい。翌朝の集合が便利ですしね。
でも、スタッフは10人以上います。出演者の泊まるホテルが大手のチェーンだったら部屋がたくさんありますが、小さい民宿みたいなところだと、部屋数は多くありません。その場合は近くの宿を探します。結構大変です。
――宿が見つからず途方にくれていたとき、マドンナの田中律子さんが近くの旅館の女将と友達で、三国峠まで迎えに来てもらったことがありました(第13弾)。あれはガチですか。
ガチです。群馬と新潟の県境にある三国峠で夜を迎えてしまって、峠の先にある新潟の宿に片っ端から電話して「峠に迎えに来てください」と交渉したんだけど、全滅でした。
その中に「土曜スペシャル」の別の企画で、田中さんがレポーターとして取材した宿があった。最初電話したらその日は休みだったのですが、田中さんが女将と意気投合してお友達になっていて、女将に電話して宿泊できることになり、迎えに来てもらった。その宿のことは僕も知っていたけど、田中さんが女将に「迎えに来て」と言える間柄になっていたとは、さすがに知らなかったです。
そもそも、三国峠は僕らの想定では昼間に越えているはずだった。確か、埼玉でグダグダしていたんですよ。それでどんどん遅れて夜になっちゃった。4日目に雪が降ってきて、もう絶対にゴールは無理だと思っていました。でも、奇跡的にゴールできた。この回は最後までハラハラドキドキの展開でした。
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