仕事が速い人がやっている「スゴ技」ベスト3 成果にこだわる、外資系マネジャーの頭の中
私は自分のチームのメンバーに、「あと5倍仕事を速くしろ」とよくハッパをかけています。
なにも、根拠もなく気合いで5倍速くしろ、と言っているわけではありません。
自分であれば30秒で終わる作業をメンバーが10分かけてやっていたり、私であればその日のうちに片づけられる仕事が1週間かけても終わらなかったりと、私の仕事のスピードとメンバーのそれに5倍“以上”のずれがあることが多いのです。
今よりも5倍、仕事を速くできますか?
その差は、仕事を速くするための技術を知っているか、そうでないかの違いから生まれます。速く仕事をすることを突き詰めれば“少なくとも”あと5倍は速くすることができます。
私は現在、超大規模で超困難なシステム開発プロジェクトを担当しています。そのプロジェクトで最後方に位置していた、日本と大連を合わせて200人の開発チームを引き継ぎ、1年あまりで先頭を走るチームへと変革させました。
そのチームを引き継いだときは、チームのスケジュールがかなり遅れていたため、まずはプロジェクト全体のスケジュールへと追いつくために、どうやれば最高の効率で、最速で成果をあげられるかを徹底的に考え続けました。普通にやっていては、当然、追いつくことはできないのです。
また、私自身、朝から夜までミーティングが詰まっている状態の中、200人のメンバーに的確な指示を素早く行い、日々発生する問題を即座に解決しなければなりませんでした。
このような状況の中、自分自身の仕事と200人のチームの仕事が最速となるよう、数々の仕事術を実践することでチームを大きく立て直しました。
では、具体的に何をすべきか。今回は、私が実践してきたスピード仕事術の中から、すぐに実践できて効果の高い3つの技術を紹介します。
エレベータの「行き先階」ボタンとドアの「閉」ボタン。どちらを先に押せば最速で行き先階にいけるでしょうか?
答えは「閉」ボタンです。
そこまでやるかと思われたでしょうか。これは一例に過ぎませんが、こうした日々の段取り次第で、いかようにも仕事のスピードは変わります。段取りが命、といっても過言ではありません。
よく、仕事を速くするには「段取りが大事だ」と言われます。言葉自体はなんとなくわかるので、「段取りをしっかりしろ」「はい」というやりとりを、私も部下とよくしていました。でも、多くの人が「段取り」の意味をわかっていません。ズバリ、段取りとは次の6ステップのことです。
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