国際社会に背を向けた北朝鮮の終わりは近い

金正恩が自国を荒野へと導いている

ゲームオーバーは近い?(写真:Kodai / PIXTA)

韓国が非武装地域で拡声器による政治宣伝放送を行ったことで北朝鮮との戦闘開始が懸念された8月の危機は、両国の高官協議により解決に至ったもようだ。これは世界全体にとっても喜ぶべきニュースだが、金正恩率いる北朝鮮の将来に関する不安感はいまだに残っている。

今回の事件は、指導者としての彼を評価するうえで重要な機会となった。金正恩の振る舞いは、彼の父・金正日と祖父・金日成の行動を踏襲するものだった。すなわち、明確な理由なしに危機を作り出し、それを終わらせるための見返りを期待するというものだ。

しかし、今回の危機で金正恩が得たものはわずかだった。北朝鮮は、新たな食糧支援や経済・財政面の支援を得ることや、エネルギーや農業の援助を受けることもなければ、中国から温かい言葉をかけてもらうこともなかった。実際のところ、そもそも金正恩がなぜこの危機を引き起こしたのかということ自体、理解するのが難しい。

恐怖政治と孤立無援

今回、金正恩が得たと思われるものは、彼個人に対する効果的な非難が含まれていた政治宣伝放送の中止に韓国側が同意したことだが、それで十分だったのかもしれない。

あらゆる情報が伝えているのは、北朝鮮で自身が引き継いだものを金正恩が享受しているということだ。朝鮮半島の伝統では、一家の財産を3代目の末子に委ねるのは、冒険的な考えともいえる。彼の父・金正日は、金日成の跡を引き継ぐために奮闘していた。金正恩は、一家の事業を管理するうえでさらに大きな困難を抱えていると思われる。

確かに、彼は多くの人が恐怖政治と呼ぶようなものを始めた。高官たちを突然、情け容赦なく排除し、ほかの政府関係者は恐怖で委縮することとなった。

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