住み始めてわかった小さな困りごともあるという。
1つは夏の西陽が玄関ドアを照らし続けていると、建物が鉄製だけに室内側ドア近辺もかなり暑くなってしまうこと。もう1つは、窓に庇(ひさし)がないので、直射日光が入りやすくまぶしかったり、小雨でも窓が開けられなかったりすること。
この2つは今後なんとかしたいとのこと。
カステラハウスが近所の人の憩いの場に
私が提案した解決策は、まずは玄関ドアに遮熱塗料を塗ることだ。できれば外壁や屋根面にも塗るのがいい。これで夏の室温が今より4度ほど下がるはずだ。
また、玄関ポーチの庇下(ひさしした)にタープや簾を引き、さらに庇の先端から地面に向かってルーバー状の日避けを設置すると、より効果的な熱対策となる。
窓の直射日光については、追加工事となるが、窓の外に長めの庇を取り付けて陽差しを遮るという提案をした。
余談であるが、同行した知人はお土産にと老舗の高級カステラを持参していた。それがKさんのコンテナハウスにそっくりだったので、「まるでカステラみたいですね」と冗談を言うと、いたく気に入られた様子で「カステラハウス」と命名された。
それから1年ほどが経ったつい先日のこと。
「この秋、ようやく図書館をオープンできることになりました」という便りをいただいた。
「カステラハウス」は今頃、近所の子どもたちと、そのお母さんたちがひと息つける憩いの場所になっているはずだ。
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