北朝鮮より中国が鎖国?中国が国境を閉ざす理由 2024年中朝友好年も何もしないまま終了か
訪日中国人が当初予約の6、7割にとどまったとはいえ、2023年比では大幅増となったため、「訪日中国人が大幅増」と報じたメディアもあった。
2023年は、福島第一原発からの冷却水の処理水放出で、これを政治利用した反日キャンペーンを大々的に行い日本を訪れる中国人を大幅に減らすことに成功したが、1年が経過してその効果も薄れてきていた。
日本人児童殺害事件も中国が利用?
9月下旬に中国政府が海外渡航自粛を呼びかけたと聞いて、ピンとくる読者もいるのではないか。9月18日に中国・深圳で日本人児童が殺害されるという痛ましい事件があったタイミングなのだ。
中国政府は、日本人児童殺害事件も国内統治のために政治利用したとも考察できる。
中国関係筋は「中国人は海外へ行って消費するのではなく、国内で消費せよということだろう。たとえそれが北朝鮮であっても、中国人に行ってほしくないという中国政府の意思を感じます。中朝国境の開放、正常化の優先度は大きく下がったのではないか」
これも実現しなかったが、2024年9月6日付の『朝日新聞』は、本来は10年前に完成する予定だったが、現在は無期限開通延期となっている新鴨緑江大橋が、中朝国交樹立日である10月6日に開通するという話が丹東で聞こえていると報道した。
この橋は中国・丹東と北朝鮮の新義州を結ぶもの。「10月にも正式に開通か」という話は、筆者も春先から丹東にいる関係者から聞いていた。しかし、鴨緑江で洪水が発生し、北朝鮮側にも甚大な被害を出した7月以降、そんな話はまったく聞こえなくなっていた。
9月上旬、丹東在住者に現状を確認してもらったところ、北朝鮮側には税関など関連施設が確認できてない。中朝特有の「ウルトラC」で、全車両・貨物を中国側で一手に通関することもありうると思うが開通する可能性は低いと思うという。
彼らは丹東側で大橋近くの高層マンションから定期的にウォッチしているので、北朝鮮側の橋の様子が丸見えなのだ。
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