北朝鮮より中国が鎖国?中国が国境を閉ざす理由 2024年中朝友好年も何もしないまま終了か

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北朝鮮・新義州と国境を接する中国・丹東の鴨緑江付近で中国の国旗を売る中国人行商人(写真・Kevin Frayer/Getty Images)

2024年6月18日、ロシアのプーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問した後、中朝関係者の間では、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の訪中を期待していたが、実現することはなかった。

いまだ中朝国境は開放されることなく、現在も封鎖が継続している。

盛り上がらない「中朝友好年」

10月6日、中朝は国交樹立75周年を迎えた。2024年は「中朝友好年」と位置づけられていたのだったが、イベントらしいイベントもなく、友好年はこのまま終わりそうだ。「どこが友好年だったんだ?」との嘆き節が、中朝関係者から聞こえてくる。

「コロナ禍が終わり国境封鎖を継続している国なんて世界で中国しかない。異常すぎる。中央政府はなぜ朝鮮をこんなに嫌がっているのか、理解できない……」と、ある中朝貿易関係者は首をひねる。

北朝鮮旅行を手配する旅行業者には「いち早く観光目的での往来を正常化させたロシア経由で北朝鮮へ渡航できなのか」という問い合わせが、中国国内だけでなく、日本からも入るという。

しかし、ロシア・ウラジオストクと平壌を結ぶ高麗航空の定期便は、ロシア人と旧ソ連構成国の国民しか利用できない取り決めになっているそうだ。

詳細は不明だが、中国政府が北朝鮮へ圧力をかけて規制させた可能性も考えられる。当然のことながら、ロシアと比較的に距離が近いとみなされている中国人も搭乗できないことになる。

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