3年ぶりの新モデル「iPad mini」は"誰向け"なのか 上位モデルに迫る性能を軽量ボディに詰め込む
加えてUSB接続の速度が10Gbpsへと大幅に向上したことで、大容量のメディア、データの受け渡しが容易になった。使い方次第では、その投資対効果は十分に魅力的だ。
iPhoneと共に進化したmini
iPad Pro、iPad Air、iPad(無印)と選択肢がある中で、iPad miniを選ぶユーザーは、300グラムを切る軽量ボディと8.3インチという画面サイズを自らの用途において最適なバランスだと感じているからだろう。
これは、デスクワークを主体とする従来のワークスタイルから、よりアジャイルで機動的なワークスタイルを好むユーザーにマッチするはずだ。
ディスプレイの品質は、2層の有機ELパネルを備えたタンデムOLEDのiPad Proとは比較はできないものの、iPad Airと同等の高い品質だ。画素密度はiPad miniのほうが高く、トータルで見た場合の画質がどちらが良いかは意見が分かれるところ。ただ、iPadシリーズに共通する色再現域が広くトーンカーブやカラーのマッチングについてよく調整されたディスプレイであることは変わらない。
一方で、iPad miniならではサイズ上の制約もあった。iPad ProやiPad Airが高速なインターフェースを搭載するApple Mプロセッサーを採用できたのに対して、iPad miniはiPhoneのチップを使わなければ成立しない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら