3年ぶりの刷新、AIにも対応「iPad mini」は買いだ ただし「Apple Pencil」は買い替える必要あり
Apple Intelligenceはアメリカで2024年10月から、英語圏で12月から、日本・韓国・中国を含むその他の国々では2025年から利用できるようになる予定だ。
搭載されるA17 Proチップは、8GBメモリーと6コアCPU、16コアNPU(ニューラルエンジン、機械学習処理コア)についてはiPhone 15 Proと共通だが、グラフィックス性能を左右するGPUが5コアと、1つ減らされている。
これは、おそらく「チップビニング」の対象となるチップの有効利用をしているのではないか、と考えている。半導体は、製造上どうしても、求める性能に達しないチップが生じてしまう。これを、より価格が安いiPad mini(A17 Pro)で、GPUを1コア少ない仕様として活用しているのではないだろうか。
ベンチマークアプリ(Geekbench 6)で計測すると、CPUはiPhone 15 Proと同等で7000前後のスコア、GPUは10%ほど少ない2万5000前後のスコアだった。
最も身近なApple Intelligence対応機
しかし3年前のモデルであるA15 Bionicチップと比較すると、同じくGeekbench 6の計測値で、CPUは約20%、GPUは約30%上昇しており、進化としては十分だ。
アップルによると、iPad miniで動画編集アプリのFinal Cut Proも動作するとのことで、プロセッサーのパワーとしては十分な性能を有しているといえる。
筆者は写真編集アプリのLightroomを活用しており、AIを用いた色調編集や写真の修正を素早くこなしてくれる点も快適だった。変更したイメージをすぐに複数作成してくれるため、その中から選択するだけで、思い通りの写真に仕上がる。
Apple Intelligenceでなくても、AI活用のアプリは増えており、A17 Proチップはそうした高度化するアプリへの対応という点でも、優れた性能を発揮してくれる。
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