「N-BOXジョイ/デリカミニ」軽自動車ライバル比較 SUVスタイルでアウトドアも楽しめる2モデル

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ただし、両モデルともに、駐車時の支援機能を持つセンターモニターをオプションで選ぶことは可能だ。バック駐車時に上空からの映像を出せる機能などは、デリカミニのデジタルルームミラーと同様。しかも、センターモニターのほうが画面は大きく見やすい。そう考えると、デリカミニのデジタルルームミラーは、駐車支援というより、走行中の後方視界を確保する点で、N-BOXジョイよりも優位性があるといえるだろう。とくに、雨天や夜間でも見やすいという意味では、一般的なルームミラーよりも優れているため、より安心・安全を望むならありがたい装備だといえる。

価格差はわずか、選ぶポイントは?

アクティブフェイスパッケージを装着したN-BOXジョイ
アクティブフェイスパッケージを装着したN-BOXジョイ(写真:三木宏章)

両モデルの価格(税込み)は、N-BOXジョイがターボ車204万4900円~226万500円、NAエンジン車184万4700円~206万300円。デリカミニは、ターボ車191万4000円~227万1500円、NAエンジン車183万7000円~218万2400円だ。比較してみると、価格面でも両モデルは非常に近いことがわかる。

そうなると、ユーザーがどちらを選ぶかは、やはり内外装のデザインや、どんな装備が欲しいかがわかれ目になるはずだ。とくに、デリカミニの場合は、先述した「デリ丸。」のような、愛くるしいキャラクターを好む層に大きく支持されそうだ。また、これも先述のとおり、「デリカ」ブランドに裏付けされたオフロード性能も、デリカミニの大きな個性。雪道や未舗装の山道など、より本格的なオフロード走行も楽しみたいユーザーは、デリカミニのほうを選ぶことがうかがえる。

デリカミニの走行イメージ
デリカミニの走行イメージ(写真:三菱自動車)

対するN-BOXジョイは、内装のチェック柄シートなどが印象的。ハードな未舗装路を走破するというよりは、近場の公園や河川敷などでの日帰りキャンプなど、気軽にアウトドアを楽しみたい層に向いているといえるだろう。

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そう考えると、ライトな外遊び派ならN-BOXジョイ、より本格嗜好のアウトドア派ならデリカミニといった感じになるのだろうか。いずれにしろ、N-BOXジョイの登場により、デリカミニを含む軽スーパーハイトワゴンの市場に、今後どういった変化が出てくるのかが気になるところだ。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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