「N-BOXジョイ/デリカミニ」軽自動車ライバル比較 SUVスタイルでアウトドアも楽しめる2モデル

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

パワートレインでは、N-BOXジョイが排気量658cc、デリカミニが排気量659ccで、いずれも3気筒のNAエンジンとターボ車を設定する。スペックは、N-BOXジョイのターボ車が最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpm。NAエンジン車は最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65N・m(6.6kgf-m)/4800rpmだ。

対するデリカミニは、ターボ車が最高出力47kW(64PS)/5600rpm、最大トルク100N・m(10.2kgf-m)/2400~4000rpm。NAエンジン車が最高出力38kW(52PS)/6400rpm、最大トルク60N・m(6.1kgf-m)/3600rpmだ。ターボ車は両モデルほぼ互角、NAエンジン車はN-BOXジョイのほうが多少パワフルだといえる。

デリカミニの走行イメージ
デリカミニの走行イメージ(写真:三菱自動車)

ただし、デリカミニでは、ターボ車とNAエンジン車の両方にマイルドハイブリッドシステムを採用する。発進時や加速時などに、電動モーターがエンジンをアシストすることで、スムーズな走りと高い燃費性能を両立するシステムだ。一般的なハイブリッドのように、モーターのみで走るEVモードなどはないが、走行用のモーターやバッテリーを小型にできるなどで、部品搭載スペースの限られる軽自動車に向いているシステムだといえる。

ただし、スペック上の燃費性能では、若干だが、N-BOXジョイのほうがいい。両モデルのWLTCモード値は、ターボ車の場合、N-BOXジョイが18.4~20.2km/L、デリカミニは17.5~19.2km/L。また、NAエンジン車では、N-BOXジョイが19.3~21.3km/L、デリカミニは19.0~20.9km/L。マイルドハイブリッドなどの装備がないN-BOXジョイだが、燃費面もなかなか良好だといえるだろう。

4WD車が人気のデリカミニ

デリカミニのリアビュー
デリカミニのリアビュー(写真:三菱自動車)

走行面では、とくに、デリカミニはかなり4WDの性能にこだわっている点が面白い。前述のとおり、15インチの大径タイヤを採用するほか、4WD車には専用開発のショックアブソーバー(前後)も装備。アウトドア・レジャーや荒れた路面での走行安定性を向上させ、快適な乗り心地を実現するという。また、滑りやすい道での発進をサポートする「グリップコントロール」も搭載。雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御することで、路面をグリップしているほうの駆動輪の駆動力を確保し、より発進しやすくする機能も有する。

次ページ両モデルともに充実した運転支援・先進安全装備
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事