山形市が「ラーメン日本一」になった納得の理由 古き歴史と新しい店が一体に、独自の多様性が形成

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“ご当地ラーメン日本一”に

「新旬屋 本店」
「新旬屋 本店」(筆者撮影)

半田さんが2012年から全国のラーメンイベントに出店して山形のラーメンをPRし始めると、半田さんに続き、鶴岡市の「鶴岡麺武士会」や酒田市の「酒田のラーメンを考える会」がイベントに出店し、少しずつ県外への動きが広がってきた。

酒田ラーメンは昨年行われた「日本ご当地ラーメン総選挙」で“ご当地ラーメン日本一”に輝いた。

酒田ラーメン
酒田ラーメンは昨年ご当地ラーメン日本一に(筆者撮影)
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「今年3月にはラーメンとそばの合同イベントを山形市で開催しました。山形のラーメンはもともとおそば屋さんから始まったところも大きく、県は、山形のラーメンとそばを観光資源としてPRしようと、『ラーメン県そば王国』の商標登録を特許庁に出願しています。

これからは県、市どちらの立場からもどんどん山形のラーメンをPRしていきます」(半田店主)

まさに温故知新。「老舗があるからこそ今がある」とそれぞれの店主が口にする。

古き歴史と新しいお店が一体となって山形のラーメンを今後も盛り上げていってくれたら嬉しい。

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井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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