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「死の疑似体験」で彼女が気づいた"母子の呪縛" 「手放す」ことではじめて実感できる関係もある

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  • 浦上 哲也 浄土真宗・倶生山 慈陽院 なごみ庵住職
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清水さんが「死の体験旅行」を知ったのは、勤めている会社の日報でした。キャリアアップに詳しい、信頼する先輩社員がこのワークショップを受講したことを書いていて、ついつい怠けがちな自分にとってなにが大切かを内省したいと思ったのだそうです。

人生を俯瞰し、思考の癖を変えるきっかけに

その期待どおり、自分のモチベーションの方向性がわかったと言います。自分の軸には強い好奇心があって、いろいろなところに行ったり食べたりしてみたいと思っているということ。さらには、自分にとっての「やらなきゃいけないこと」や「やりたいこと」がはっきりしたとも言います。

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受講以前は、お世話になった人々や、とくに苦労して育ててくれた母に恩返しをしなくてはならないという気持ちが大きく、なかば義務のように感じていました。

しかし受講後は、その思いは決して義務ではなく、恩のやりとりで築く関係性に幸せを感じている自分に気づいたのだそうです。

「恩返しは『やらなきゃいけないこと』から『やりたいこと』にアップデートされたんです」。そう、清水さんは口にしました。

同時に清水さんは、自分には目の前のことに集中しすぎてしまったり、大げさに言えば自分を「悲劇のヒロイン」のように見てしまったりする傾向があることに気づいたと言います。

「死の体験旅行」の経験によって、そうした自分の思考の癖を変えることができ、これからは自分の人生を少し俯瞰して見よう、自分に与えられた時間をどう使うかちゃんと考えよう。そう思えるようになったのだそうです。

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