「極悪女王」ヒットが示す"復活できる人"の6条件 「復活できる人」と「消えてしまう人」の違いは?

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一方の唐田えりかさんは、不倫行為ではあるので、一定の批判を受けるのはやむをえないかもしれない。東出さんと、元妻の杏さんはともに人気の俳優であり、かつ「理想の夫婦」のように思われていたこともあって、唐田さんが「幸せな家庭を壊した」という言われ方をしていた。

ただ、不倫は当事者の問題だ。いつまでも第三者が首を突っ込んで叩くことでもないだろう。

『極悪女王』は最高の復活の場であった

俳優たちの現状を鑑みると、結果論かもしれないが『極悪女王』は最適な復活の場だったように思える。

Netflixは有料サービスであり、広告で成り立っている地上波テレビ放送と比べて、コンプライアンスが厳しくない。そのため、不祥事やスキャンダルを起こした俳優を起用しやすいし、起用しても叩かれづらい傾向がある。

2019年に麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧さんは、地上波放送には出ていないが、Netflixドラマには多数出演している。

さらに『極悪女王』の出演者はオーディションで選ばれている。事務所の力が働きづらいし、選ばれた時点で、「実力が評価された」と見なされやすい。

Netflixドラマは、出演料も高い反面、拘束時間も長いと言われている。忙しい俳優は仕事を受けにくいが、時間が取れる俳優にとっては、時間をかけて役作りもできる。

剛力さんや唐田さんが、恋愛ドラマに出演したとすると、過去のイメージに引きずられるだろうし、これまでの延長線上だと、実力も認めてもらいにくい。ゆりやんさんも同様で、お笑いの世界で何かやろうとしても、過去のイメージと評価が邪魔になる。

女子プロレスラーの役を演じるのは、身体的にも心理的にも難しかっただろうし、世間からは「捨て身」という見方もされたのだが、それを見事に演じ切ったことで、新たな地平が見えてきたように思う。

「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざがあるが、いまはNetflixが地上波から姿を消した俳優たちにとって「拾う神」となっているように思える。コンプライアンスは重要だが、過剰にクリーンな社会が健全かと言うと、疑問が残る。

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