有料会員限定

「アメリカ動乱」で世界と日本はどう変わるか 大統領選挙の投開票まで1カ月を切った

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

その後も「ハリス旋風」は続いている。

9月10日に行われた大統領候補者同士の討論会では、人工妊娠中絶や移民問題でトランプを言い負かす場面が目立った。10月1日に行われた副大統領候補者の討論会では、民主党側のティム・ウォルズ・ミネソタ州知事が共和党側のJ・D・バンス上院議員に対し、「合法移民が大半を占める大規模なコミュニティーを中傷し、移民に関する根拠のない噂を永続させている」と攻撃した。

日本企業にも「飛び火」

全体の支持率でハリスがトランプを上回っているとはいえ、選挙の趨勢を決めるのはスイングステートと呼ばれる激戦7州だ。米大統領選は有権者が州ごとの選挙で各党の選挙人を選び、その選挙人が大統領を選ぶ形式を取る。投票結果によって538人いる選挙人を過半数獲得した候補に勝利が決まる。全体の得票数で上回るよりも、両候補が僅差で競り合う激戦州での勝ち負けが重要となる。

この激戦州の動向では、9月30日時点でトランプは4対3でハリスよりも優位に立つ(下図)。とりわけ火花が散っているのが東部ペンシルベニア州での戦いだ。激戦7州の中で選挙人が最も多い同州はラストベルト(さび付いた工業地帯)として知られ白人労働者の復権を掲げたトランプが2016年の大統領選で勝利する決め手となった。

関連記事
トピックボードAD