「民主主義を守るのはバイデンよりトランプだ」。これは、今年の大統領選挙の行方を決めるといわれる6つの激戦州で、勝敗を左右する浮動票の傾向を分析するため、ワシントン・ポスト紙とジョージ・メイソン大学が行った共同世論調査が示した有権者の声だ。米国政治を観察する際に、思わぬ「死角」があるのではないかと感じることがあるが、この声はまさにその一例だ。
調査はミシガンやジョージアなどの6州でこの4、5月に実施、有権者全般と選挙の勝敗を決めそうな浮動票とに分けて分析を行い、6月末に結果を公表した。浮動票とされたのは、まだ投票先を決めていないだけでなく、過去2回の大統領選で1回しか投票していない、あるいは支持政党を変えた、18〜25歳などのいずれかの条件に当てはまる人だ。
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