iPhone "Pro"の捨てがたい魅力を理解しているか スタンダードモデルの「当たり年」と言われるが

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そして、16 Proにしかないのが、120mm相当(×5)の望遠レンズ。2倍のレンズとはかなり射程が違うので、撮影シーンによっては便利。とはいえ、スマホで120mm相当となると、手ブレ補正が効くとはいえ画角のブレは大きくなるので、筆者はあまり必要とは思わない。むしろ、iPhone 15 Proにあった77mm相当(×3)のほうが実用的だったと思うのだが……。

Proならではの光学5倍ズーム。このうえ、25倍までデジタルズームで寄ることができる(筆者撮影)

また、LiDAR(光測距)センサーを搭載しているのも16 Proのみ。部屋の形状などを3Dスキャンするアプリなどで使える面白いものだが、これもほとんどの人は使っていないか、一度試したことがある程度かと思う。

16スタンダードがおすすめ

ほかに違いといえば、16 Proはボディ素材がチタン(16スタンダードはアルミ)であること、微妙な画面サイズの差、常時表示ディスプレイ、最大120HzのPro Motionテクノロジー、120fpsの4K動画撮影、USB 3による10Gb/sの高速データ通信(16スタンダードはUSB 2で480Mb/s)などが挙げられる。

まとめると、16 Proを選ぶ最大の理由はProRAWとProRes対応で、超高画質(だがデータ量は途方もなく大きい)の撮影が可能であること。ほかには各カメラの質がそれぞれハードウェア的にもアップデートされているということだ。

そして、それ以外の部分の差は本当に小さい。

筆者としては、ProRAWやProResを使わなくて、カメラに絶対的なこだわりがないという人は、安心して16スタンダードを買っていいと思う。もちろん、随所で少しずつ上位スペックなのだが、今年のモデルに限っていえば、両方ともApple Intelligence対応、カメラコントロール装備……ということで、その差は非常に小さい。

iPhone 16シリーズの新機能であるカメラコントロールは16スタンダードでも利用できる(筆者撮影)
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村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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